おくりびと
監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘、広末涼子
2008年/日/130分

第81回アカデミー賞で、日本映画史上初の外国語映画賞を受賞

チェロの夢を諦めた大悟が地元に戻り、納棺師という仕事につく。
幼なじみからは「もっとまともな仕事しろよ!」と突き放され、笑ってついてきてくれていた妻にも
「穢らわしい!」と拒絶される。
だが、人の死をしめくくることがそんなに悪いことなのか?
大悟が人の死と向き合い成長していくものがたり。  らしい。

ずっと見たいと思っていたのに先延ばしにしてしまっていた作品。
正直に言うと、昔広末涼子がちょっと苦手だったんだけど、この作品の彼女はとても素敵だと思った。
もちろん本木氏の好演は言うまでもないのだけど、山崎努のなんとも味のあるボス役にうっとり。

誰でも死ぬ。俺も。キミも。

人の死を送り出すことは恥じるべき事なのか。
自分が死んだときにどうやって送り出してもらいたいか。
人の死をみつめ、自分なりに導き出した答えを拒絶される大悟。
だが大悟の仕事ぶりを見て認識を改めていく人々。
美しいチェロの演奏にのせてその日々が淡々と描かれているのがニクい。

故人を心をこめて送り出す納棺師。私自身は納棺に立ち会ったことはないのだけど
こんな風に送り出してもらえたらいいだろうな、と思わせてくれる作品。