レイヤー・ケーキ




監督:マシュー・ボーン


出演:ダニエル・クレイグ


2005年/英/105分





管理人的キーワード:出る杭は打たれる、思いがけない落とし穴、





不動産賃貸業という表の顔を持つ麻薬ディーラーの名も無き男、XXXX(ダニエル・クレイグ)。彼はこの世界から引退する決意をしていた。そんな彼の元にボスのジミー(ケネス・クラナム)から、その右腕のジーン(コルム・ミーニイ)を介して最後の仕事が舞い込む。その仕事とは、裏社会の大御所エディの麻薬中毒の娘を探し出す事と、信頼のおけない男デュークが手に入れた大量のエクスタシーを売りさばく事だった。簡単なはずのこの仕事がXXXXを次第に窮地に追い込んでいく。中々見つからないエディの娘。そしてエクスタシーは、指名手配中のセルビア人スラヴォからデュークが盗んだわけありのブツだったのだ。スラヴォが差し向けた殺し屋に追われるXXXX。クラブで知り合った女タミーとホテルで過ごしていたXXXXが何者かに襲われる。屋上に連れて行かれた彼の前に現れたのはエディだった。そしてエディの口から明かされる真実。全てはXXXXの財産を奪い取り、彼を刑務所に送り込むためにジミーが仕組んだ罠だったのだ。事の真相を悟ったXXXXはジミーを暗殺した後、事態の収拾を始める。果たしてXXXXは無事にこの世界から足を洗えるのか。goo映画より





何もかもが順調で、計算したとおりの人生を歩んでいたかのように見えた男に突然降りかかったトラブル。


何層にも入り組んだ思惑と大きな闇の力に翻弄される男。


大きな盛り上がりはないが、銃や暴力を好まず、自然体な主人公に親近感を覚える。反面、麻薬ビジネスがもたらす多大な富と、それを食い物にしている人々への不快感も。作中にもありましたが麻薬は既に遠い世界の話ではなくいまや身近にもありうる犯罪ですからね。物語上では麻薬ビジネスに重点が置かれていたので麻薬の恐ろしさは少ししか描かれていなかったけれど。いけませんね~。


不法ではあるけれど、「地道に仕事をこなしていけば客がつく」と着々と仕事してたのにオイオイこんなんありかよ~。複雑ながらも飽きさせることなく魅せてくれます。


あ、gooで解説ひっぱりながら気づいたけど、主人公の名前が出ない!それもスゴイ


で。ラストであらら~。そう来たか~。人生とはわからないものです。。。













永遠のこどもたち




監督:J・A・バヨナ


出演:ベレン・ルエダ、フェルナンド・カヨ、ロジェール・プリンセプ、ジェラルディン・チャップリン、マベル・リベラ


2007年/スペイン・メキシコ/105分





管理人的キーワード:母の愛、想像力





前知識ナシにタイトルに惹かれてみた・・・。ら怖くて夜中の鑑賞を断念(笑)


ひとりで怖いの苦手なんだってば~~~(汗)


まだ外が明るい時間に、手に汗握りながらビクビク鑑賞。


決してホラー的な部分を押し出してるわけじゃないのに、、、こわがっだ~~~





子ども時代を過ごした海辺の孤児院に30年ぶりにラウラが戻ってくる。閉鎖されて久しい古い屋敷を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建する計画だ。気がかりなのは、難病を抱えた7歳の息子シモンが空想の友だちに夢中になっていることだったが、怪しげな老女ベニグナの突然の訪問がラウラの不安を一層掻き立てる。そして、子どもたちを集めたパーティの最中にシモンは忽然と姿を消してしまう。goo映画より





こどもたちの存在もさることながら、ソーシャルワーカーを装った老女の奇怪な行動や、古い屋敷の醸し出す独特の空気に恐怖を感じつつ、やはり母の子供に対する愛情が一番印象強かったかな。夫に対して申し訳ないとも感じているけれど、シモンが生きていると信じる気持ちは止められず・・・怖いのと母の愛の強さにやられました。


恐がりさんはひとりでみないよーに(笑)





ラストが悲しすぎ。












ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

監督:アンドリュー・アダムソン

原作:C.S.ルイス

出演: ベン・バーンズ, ジョージー・ヘンリー, スキャンダー・ケインズ, ウィリアム・モーズリー, アナ・ポップルウェル

2009年/米/150分


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
C.S.ルイス原作の児童文学を映画化した第2弾。普通の学生としてロンドンで暮らしていた4兄妹は、不思議な風に包まれた瞬間、1300年後のナルニアの砂浜に立っていた。滅亡寸前となった魔法の国を救うため、カスピアン王子と共に4兄妹が立ち向かう。


1作目と較べると見所が少ないような。

現実世界に戻ってきた4兄妹がナルニアに戻ることを切望し、望みが叶うが、すでに国は退廃していた。

敵対しているハズのテルマールの王子、カスピアン王子と共にナルニア再興の為闘うのだけど、見始めてからずっと思っていたのは・・・。

「アスラン(ライオン)は何処!?いつ出てくるの!?」


確か第一作目もアスランに釘付けだったような・・・。

いざアスランが出てきて、ルーシーに飛びつかれてゴローンってしたときには目がハートになってたはず・・・

いいなぁ。ライオン。。。


兄妹の成長と、人とナルニア人の共存がテーマか。

原作、探してみよっかな~。

スラムドッグ$ミリオネア

監督:ダニー・ボイル
出演:デーブ・パテル、アニール・カプール、イルファン・カーン
2008年/英/120分

インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…。goo映画より


前の日に「未来を映したこどもたち」というドキュメンタリーを見た。

設定は違えど、インドのスラムの様子と必死に生きている子供達の姿は通じるものが。


冒頭で子供達が私有地で遊んでいるところを、咎められ追いかけられるシーンがあるのだけど

躍動感にあふれていてすごくドキドキしたw

まぁ楽しいだけのストーリーじゃないわけなんですが・・・

映画迷走記

↑貸しトイレ業(?)を営む幼い兄弟。兄に閉じ込められたジャマールは、憧れのスターにひと目会いたいがため、この後驚きの行動に!!



何故彼は正解できたのか。

学問を修めていなくても、ありきたりの事を知らなくても、彼が真摯に生き抜いてきた中に答えはあった。

兄弟の絆、初恋を追い求める一途さ、いろんなスパイスが効いた作品。


音楽も勢いあって、盛り上がる。

まぁ、「あぁ~正解してよかったね~」っていうとこです。最後のダンスは・・・?


どーでもいいけどミリオネアの司会者はみのさんと顔似てなかったですか?

白もんたさん。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
監督:トーマス・ヤーン
出演:ティル・シュバイガー, ヤン・ヨーゼフ・リーファース, ティエリー・ファン・ヴェルフェーケ
1997年/独/90分

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

余命少ない2人が、やぶれかぶれの旅を続けるロードムービー。病院を抜け出し、ベンツを盗んで、旅に出た2人。中に大金が積まれていたことも知らずに…。道中、犯罪を繰り返し、ギャングのみならず、警察からも追われる身になる。


ツボでした。サイアクな出逢いの二人。病室が同室になるも、どうにも相容れない。
が、お互いが不治の病と知り、偶然見つけたウォッカで羽目を外し、海を見るためにベンツを盗んで逃避行!
どんだけめちゃくちゃ~!?と思うのですが、所々に散りばめられた病の影や、二人の表情に垣間見える真剣さに
笑いだけでなく、切なさも感じてしまいます。

『天国では海の話をすることが流行ってるんだ』

海を見たことがないというルディを海に連れて行く、というマーティン。
だけどマーティンもまた・・・


飽きさせないテンポで◎。
ついでにいうとマーティン役のティル・シュバイガー氏が、お気に入りの市原隼人の10年後を彷彿とさせ・・・って妄想、妄想!似てない?ですか?そうですか・・・。

この物語ではあくまで主犯がマーティンで、ルディは人質という設定。
二人は旅の中で深い友情を育み、お互いを支え合っているのだけどマーティンはルディをかばい続ける。
いよいよの時にルディがマーティンをかばおうとすると「ストックホルム症候群だ」なんて分析されてる。
その辺りのもどかしさとか、二人が交わす死についての会話は切ないけれど、好き。でした。
おくりびと
監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘、広末涼子
2008年/日/130分

第81回アカデミー賞で、日本映画史上初の外国語映画賞を受賞

チェロの夢を諦めた大悟が地元に戻り、納棺師という仕事につく。
幼なじみからは「もっとまともな仕事しろよ!」と突き放され、笑ってついてきてくれていた妻にも
「穢らわしい!」と拒絶される。
だが、人の死をしめくくることがそんなに悪いことなのか?
大悟が人の死と向き合い成長していくものがたり。  らしい。

ずっと見たいと思っていたのに先延ばしにしてしまっていた作品。
正直に言うと、昔広末涼子がちょっと苦手だったんだけど、この作品の彼女はとても素敵だと思った。
もちろん本木氏の好演は言うまでもないのだけど、山崎努のなんとも味のあるボス役にうっとり。

誰でも死ぬ。俺も。キミも。

人の死を送り出すことは恥じるべき事なのか。
自分が死んだときにどうやって送り出してもらいたいか。
人の死をみつめ、自分なりに導き出した答えを拒絶される大悟。
だが大悟の仕事ぶりを見て認識を改めていく人々。
美しいチェロの演奏にのせてその日々が淡々と描かれているのがニクい。

故人を心をこめて送り出す納棺師。私自身は納棺に立ち会ったことはないのだけど
こんな風に送り出してもらえたらいいだろうな、と思わせてくれる作品。
地球が静止する日
監督:スコット・デリクソン
出演:キアヌ・リーヴス、ジェニファー・コネリー

<ストーリー>
NYのセントラルパークに巨大な球体が出現。降り立った宇宙からの使者クラトゥが現れた。アメリカ政府は危機対策チー ムを発足。幼い義理の息子を育てる生物学者ヘレンも召集されるが、地球静止へのカウントダウンは始まっていた!厳重な警備網をいとも簡単に破って街へ出た クラトゥは、ヘレンとその息子に接触。二人は衝撃の事実を知る。クラトゥは宇宙から人類へ向けられた最終警告だったのだ。クラトゥの目的は地球を救うこ と。そのために彼が成し遂げようとしている衝撃の計画とは? Amazon.jpより

あれ?以前にみたつもりだったので流し見してたら「知らん・・・」
どうやらキアヌ出演のコンスタンティンと勘違いしてたみたい・・・(汗)全然違うのにね

人は窮地に立たされて、変わる

地球という星を救うため、やってきたクラトゥ。
人類が星を殺してしまう、と確信したクラトゥは人類から地球を救うための「処置」をはじめてしまいますが
自分の信念を貫き、クラトゥを逃がすために助力したヘレンとその息子との交流によって人には色々な面があると
感じるように。
なんかクラトゥの心の動きは感じにくかったものの、「地球を大切にしないとな」というメッセージは伝わりました。

バーン・アフター・リーディング
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ
制作:2009/米/96分

うぇぇぇぇぇえええええ?終わり!?
こ、こんなアホな・・・???

ブラックだ、あほだ、でも深く考えずに楽しめる!
ブラピ、アホだけどキュート♪でもあまりの出番の少なさに驚きました。え?これだけ???
ジョージ・クルーニー、渋いようで抜けてる!!ツッコミどころありすぎ!
ジョン・マルコヴィッチ、キレ味いいっす!

CIAに勤めるオズボーンは飲酒問題を理由に退職を余儀なくされる。医者である妻は不倫中。妻が離婚の為に盗み出した機密データが流出して、大騒ぎ!

データの持ち主は蚊帳の外で、全身整形に燃えるリツキは同僚のチャドを巻き込んで恐喝!ひぃぃ。
人生の伴侶を求めつつも、最終的にリツキが選択するのは・・・

ダーティーな笑いで脳に酸素をw
大奥

監督:林徹

出演:仲間由紀恵、西島秀俊、井川遥、及川光博

2006年/日/125分


正徳二年(1712年)、第七代将軍・家継の時代。将軍と呼ぶにはあまりにも幼い、齢4つの将軍をめぐって、江戸城では表裏舞台がうごめいていた。
第六代将軍・家宣に取り立てられ、幼将軍・家継の後見人となった側用人・間部詮房。能役者から、幕府の実権を握る地位にまで登りつめた間部を快く思わない、秋元喬知をはじめとする老中たちとの醜い幕閣の権力争いが表面化する中、大奥でも、先代将軍未亡人・天英院と若く美しい将軍生母・月光院との女の意地を賭けた闘いが繰り広げられていた。そんな混沌とした大奥に、月光院の推挙で若くして大奥総取締に昇格した絵島(仲間由紀恵)。月光院の信頼も厚く、大奥女中の間でも信頼と人気を集めるに至ったが、それは対立する天英院派の不満とストレスの矛先へと変わっていった。
そんな折、間部と月光院の恋のうわさが流れる。この機を逃さぬ天英院は老中たちと結託し、月光院の右腕である絵島を謀りにかけるのだった。寺社詣の帰りに寄った歌舞伎観劇で、絵島は役者の生島新五郎と出会った。男を知らず生きてきた絵島は、美男子・生島に魅了されてしまう。それが天英院の策略だとも知らずに……。
Amazonより

圧巻。なんて綺麗な着物たち・・・(ソコかい!)

でも確か、衣装代がかなりかかったとかニュースで見た記憶がちらり。うーん、綺麗でした。

大奥といえば、今はよしながふみさんの逆大奥にはまってるんで(あ、こちらも映像化されるみたいですね)将軍が幼くて、お殿様の酒池肉林の世界よりも母と子、月光院と絵島の絆、女の人の恋物語っていうのか。飽きることない2時間でした。(これはドラマの延長だったのかな?ドラマ見てないけど・・・。)

西島氏、いいですね。最後は落ち武者みたいになってましたが・・・。

そして、エンドロールで気づいた、北村一輝!思わず巻き戻して確認した(笑)あっ、メガシャキだ!好きです。

出番少なかったけど。友情出演とかでやたらとキャストも豪華でした。




映画迷走記

事件は超高校級と謳われ将来を嘱望されていた高校球児の殺人事件から始まる。たまたま彼の父である諸岡三郎(石黒賢)から、もう一人の息子である弟 の進也(中村蒼)の捜索を頼まれていた探偵事務所の加代子(加藤ローサ)は、進也にかけられた兄殺しの容疑を晴らすべく、父親の探偵事務所長の浩一郎(宅 麻伸)、愛犬のマサと真相の究明に乗り出す。

時を同じくして、巨大製薬会社である三友製薬内でも事件が起きていた。三友製薬が過去に開発した薬品の治験方法をネタに、三友製薬に恨みを持つ結城 (津田寛治)が強請をかけていたのだ。社長の幸田(大杉漣)から内密に処理すべく指示を受けた社員の木原(小市慢太郎)は、極秘裏に対応を行おうとする が、三友製薬の負の所業を知るにつれ、どう対応するべきか次第に悩み始める。

徐々に繋がりを見せる二つの事件。登場人物それぞれの苦悩の果てに見える事件の真相とは?ドラマW特設サイトより引用


原作:宮部みゆき

監督:下山天

脚本:伊藤崇

出演:加藤ローサ、中村蒼、宅間伸、石黒賢

2010年/110分(くらい)


原作、読んだのだろうか・・・。覚えてない。けど見てるとなんかストーリー知ってたから昔読んだのかも。読書日記をつけ始める前に。宮部みゆきさんの作品好きなので、WOWWOWのドラマWで放映されると知ってから「絶対見よう」と気合いいれてました(笑)随分前に実写化された「クロスファイア」では矢田亜希子が可愛かったんだよね~、と記憶にひたりつつ。。。


加藤ローサちゃん、可愛いですね。加代子役って少しうっとうしがられちゃいそうな感じなんだけど、嫌みなくサラリと好演してました。で、進也役のコ、可愛い~(笑)雨風呂で書いてるみたいですね。今後の活躍に期待です。お兄さんとの信頼関係や最後の台詞がすごくよかった!可愛いし(笑)

元警察犬というシェパードのマサが渋いっす。普段はおじいちゃんぽくしてるけど、いざという時には・・・て。

宅間伸がめっちゃ格好イイ役どころなんだけど、一番涙しちゃったのは石黒賢の熱演かなぁ。DVDになってもっと多くの人に見られるといいな、と思います。

もう一度原作探して読んでみようかな・・・


パーフェクト・ブルー /宮部 みゆき